2016年7月 都知事選

2016年都知事選においては、市民と野党が共闘できる候補者を求める運動が、告示直前まで行われました。この時には、未だ「市民と野党をつなぐ会@東京」は存在しておらず、下記は当時の市民運動の紹介です。


2016/7/1  都知事には統一候補を!緊急アピール集会

主催:「都知事には統一候補を!緊急アピール集会」実行委員会

2016/7/1「都知事には統一候補を!緊急アピール集会」実行委員会の主催で、参議院会館にて緊急集会が開催致されました。今回こそ、ぜひ野党統一候補を出して欲しいと、熱い発言が続きました。緊急な集会にもかかわらず、小会議室に報道陣も含めて、80名の方が詰めかけて、統一候補の意義について意見を交わしました。NHK、共同通信、TBS、テレ朝、毎日新聞、東京新聞、日刊ゲンダイが、市民の動きを取材に来られました。この動きが政党や候補者の後押しになればと思います。

■動画はこちら: IWJの6分動画:日刊ゲンダイ記者が集会目的を質問しており、概要が掴めます。

UPLANの60分動画:発言の全体が記録されています。

東京新聞の記事はこちら 


**** 日の発言者 ****

【アピール】 井筒高雄(元陸上自衛隊レンジャー隊員)、古今亭菊千代(落語家)、香山リカ(精神科医・立教大学教授)、土肥信雄(都立三鷹高校元学校長)、木村結(東電株主代表訴訟事務局長)、鈴木国夫(市民連合 めぐろ・せたがや)、志村徹麿(市民連合 東京連絡会)

【政党から】 田辺良彦(日本共産党・東京都委員会常任委員・自治体部長)、橘幸英(新社会党・中央本部執行委員)、水谷泉(東京・生活者ネットワーク・代表委員)、(参議院選挙の最中で、民進党など他の方々は都合が付きませんでした) 

 ***** 集会への賛同者リスト *****

〇高野孟(ジャーナリスト)〇井筒高雄(元陸上自衛隊レンジャー部隊)〇北村肇(『週刊金曜日』発行人)〇田島泰彦(上智大学教授)〇内田雅敏(弁護士)〇土肥信雄(都立三鷹高校元学校長)〇竹信三恵子(和光大学教授)〇大治浩之輔(月刊マスコミ市民発行人・理事長)〇鎌田慧(ルポライター)〇古今亭菊千代(落語家)〇森達也(映画監督)〇寺島栄宏(ジャーナリスト・レイバーネットTV)〇木村結(東電株主代表訴訟事務局長)〇河合弘之(弁護士、映画監督)〇広河隆一(フォトジャーナリスト)〇香山リカ(精神科医・立教大学教授)〇下山保(市民交流会選挙がチャンス!)〇神田香織(講談師)



**** 集会アピール ****

これまで都知事選は、野党の統一候補を求める市民の動きがありながら、共闘が実現したことはありませんでした。今回の東京都知事選挙は、野党共闘の流れの中で実施されることが大きな特徴です。6月21日の野党4党の幹事長・書記局長会談において、枝野幹事長は都知事選に関して「野党4党や生活者ネット、市民連合などと一致して推せる候補者を擁立することで一致した」と説明しています。市民として願ってもない嬉しいことです。 

私たちは、各政党に、一刻も早く、野党統一候補を決めて頂くこと、市民からの政策提案も踏まえた政策協定が結ばれることを切望いたします。そして私たち市民も、4党や生活者ネット、市民連合などが一致して推せる候補者の擁立に協力し、擁立された候補者をみんなで応援できるよう、最大限の努力をいたします。 

2016年7月1日 

「都知事には統一候補を!緊急アピール集会」参加者一同


■ 事後の解説

 当日、会場からは、市民側として候補者を擁立をしてはどうかという意見も出ましたが、突然辞任の選挙という事情もあり、オーソライズされた調整機関が存在しない中で、市民の中でコンセンサスを形成し、候補者を一本化し、政党とも摺り合わせることは、かなりの難事業です。

 この集会は、当時の民進党の東京都連(松原仁会長)が、他野党がのれない候補者を出してしまう事態とならないよう、市民が一石を投じた集会でした。その後も、候補者問題は混乱しましたが、辛うじて候補者の統一だけには成功し、問題は多々あれど、「野党共闘分裂という最悪の危機」は回避できた都知事選でした。

 仮にこの時、民進党東京都連が自民党と相乗りしていたら、その直後の東京10区補選の候補者一本化や、2017年総選挙での市民と野党の共闘も危うかったかもしれません。